呪文を信じますか?

たしかに、ハリーポッターのような物理的な呪文はムリとしても、
人の心を狂わす、精神的な呪文はあるのではと、
ふと思ったのです。

例えば昔、友人に
「もっと自信を持てよ」
なんて言ったことがあります。
なんとかして励ましてあげようという気持ちでしたが、
そもそも自信を失っているのに、自信を持てと言われても、
お金がなくて困っているのに、もっとお金を持てよと言うのと同じく、
ポイントがまるでずれてますね。

しかも相対的に自分の自信は上がってますので、
自信を持って「自信を持て」と伝えてしまい、
余計、自信をなくしてしまうという吸収系の呪文なのではと思いました。
やはりここは「自信を持て」の簡単な一言ではなく、
相手の実績や良いところを丹念に褒めてあげたいですね。

 * * *

また、
「自分らしく生きろ」
なんて言われたことはありませんか?
進路に悩んでいるときに、誰かに相談すると、
そう返って来る可能性が高い言葉です。
言われた側としましては、次に導き出される答えはおおよそ、
「自分らしさって、なんだ?」
みたいなことになってきますよね。

私は、いままで自分らしさの正体を色々考えましたが、
結局のところ、自分なんて年代と共に変わりゆくものですので、
今の「自分らしい」と思っている自分に固定しないほうがよいと思いました。

むしろ自分らしくないと思っていることを試して行く方が、
色々な可能性が待っている気すらします。

「自分らしく生きろ」という言葉が、なまじ奇麗で利便性があるだけに、
進路相談などの難しい問題に対して使われやすい、
幻術逃避系の呪文なのではと思ったのです。

それでも、自分らしさを見つけたい場合は、
なにかしらの進路をとりあえず進んでみるしかないのでしょう。
少なくとも立ち止まっていては何も見つからないですもんね。

 * * *

もしもあなたが文字で溢れるこの世界で、
惑わされている言葉がありましたら、それは呪文です。
気にすれば気にするほどその効果は高まってしまいますので、
なにか行動してみる事が、無力化するただ一つの方法かと思います。

あなたは―――

呪文を信じますか?





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Category: 手紙

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